オホーツク海の流氷は、ロシアアムール川から流れ込む淡水が氷となり徐々に南下し、網走沿岸に到達します。
網走の海は流氷が到来する1月下旬ごろから3月までオオワシなど希少動物の楽園となり、海水温は結氷点である約-1.8℃前後になります。
海底に沈められたお酒は温度変化が少なく、穏やかな環境でじっくりと熟成が進んでいきます。
流氷熟成
それは奇跡の贈り物
大自然の恵みを刻みながら
熟成を続ける希少なお酒、流氷熟成
オホーツク海の流氷は、ロシアアムール川から流れ込む淡水が氷となり徐々に南下し、網走沿岸に到達します。
網走の海は流氷が到来する1月下旬ごろから3月までオオワシなど希少動物の楽園となり、海水温は結氷点である約-1.8℃前後になります。
海底に沈められたお酒は温度変化が少なく、穏やかな環境でじっくりと熟成が進んでいきます。
流氷がぶつかり合う音やゆらぎにより、海底熟成酒たちは心地よいリズムを蓄積し海の圧力を受けてゆっくりと成分が変化していきます。
何年も熟成されたかのようなまろかやさと、複雑な味わいを生み出す要因となります。
まるで宝石が磨かれるように、熟成酒もまた深みを増していくのです。
熟成が進む神秘
ウイスキーやワインなど樽で熟成させることで、芳醇な味わいに変化するお酒は、スクリューキャップで瓶詰されると熟成が止まり、味わいがあまり変化することはありません。
しかし海底熟成したお酒は、長年かけて熟成されたようなまろやかな味わいに変化する神秘的な魅力があります。
流氷の下で過ごした1年間は、私たちが普段感じる時間軸とは全く異なります。ゆっくりとたゆたうように、そして確実に熟成が進み深みを増していくのです。
本来味が変わらないお酒が、海底に沈めることでなぜ味わいが変化するのか?
大学などの研究機関が調査していますが、味わいが変化する要因は考えられていますが、詳しいメカニズムはまだわかっておりません。
味わいが変化する要因として考えられていること
・水圧:海底の水圧は地上よりも高く、この圧力がお酒の熟成を促進すると考えられています。
・微振動:波の揺らぎによる微細な振動が、お酒の分子レベルでの均一化を促し、熟成を早める可能性があります。
・水温の安定性:深い海底は、地上の温度変化に比べて年間を通して温度が安定しており、お酒の熟成に適した環境を提供します。
・紫外線:海底では紫外線が遮断されるため、紫外線によるお酒の劣化を防ぐことができます。
・湿度:海底は一般的に湿度が高く保たれており、乾燥によるコルクの収縮を防ぎ、酸化のリスクを低減すると考えられます。
・海中音の振動:空中よりも速く伝わる海中音の振動が、熟成に影響を与える可能性が指摘されています。
まさに自然が熟成させてくれた、ロマンと神秘を閉じ込めた熟成酒となります。
蔵元がこだわりと愛情をこめて完成させた大切なお酒を、海の中でさらに熟成さた流氷海底熟成酒をお楽しみください。
毎年、様々な種類のお酒を熟成させていますが、中には味わいが変化しない熟成酒もあります。
試行錯誤を繰り返しながら豊かな流氷熟成酒を生み出しています。
海底熟成酒は日本各地で熟成されていますが、流氷の海という神秘的な場所で熟成されたお酒は、飲む人にロマンと感動を与えるでしょう。
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